NPO法人「恵那野生植物の会」が、国内未確認の「エナウリクサ」など、恵那市に自生する1677種類の野生植物を網羅した『恵那市の野生植物』(B5判、308㌻、カラー刷り、6000円)を出版しました。
同NPOは県植物研究会会員の代表理事髙水正夫さん(71)=飯地町=が、広島にしかないとされていた絶滅危惧種「ヤチシャジン」や「エゾオオヤマハコベ」「ヤブソテツ」など、県内では確認されていなかった希少種を次々に発見し、その保護を目的に設立。一応、達成したとして今年、解散するため、8年間の調査の集大成として同書を出版したものです。
冒頭には、「恵那を特徴づける植物」として、コモチシダやサクライソウなど国が絶滅危惧種に指定している植物を紹介。「国内では確認が報告されていない」(同会)ことから、髙水さんが「エナウリクサ」と命名した植物の写真も掲載されています=写真。
髙水さんは「ユウシュンランなど絶滅寸前の植物もあるため、希少性を点数化した表を加えました。市内にはまだ確認できていない植物も多いと思うので、今後の参考にしてほしい」と話しています。同書の問い合わせは090(7619)7662髙水さん。