総合文芸誌「中津川文芸」(A5判、208㌻)が、40年ぶりに復刊しました。
同誌は1977年春、彩雲短歌会主宰で、当時高校教諭だった田中伸治さん=中津川市手賀野=が発行人となり、文芸仲間に呼びかけて創刊。
同年秋に第2号、翌年夏に第3号、80年秋に第4号を発行しましたが、その後、田中さんが仕事の関係で多忙になり、長く休刊していました。
しかし、今年、以前から同人誌を発行していた北海道の知人が現在も継続していることを知って触発され、復刊を企画。創刊時の同人に加え、地域で文化活動をしている人々に呼び掛けたところ、県内外の13人が賛同。うち3人は30代です。
内容は、小説をはじめ短歌、エッセー、詩、地元の歴史や戯曲、訳詩から書籍・映画・音楽・絵画評論に至るまで多彩で、特集「私の好きな場所」には8人が寄稿。330部刊行し、矢野書店(本町)で頒布(1000円)しています。
田中さんは「応援してくださる方が思いの外多く、年2回のペースで発行する予定。幅広い年齢層の方が文芸に興味を持ち、参加していただくきっかけになれば」と呼び掛けています。