
業務用冷凍食品、冷凍おせち料理の製造、総合公園施設「銀の森」の運営を行う「銀の森コーポレーション」(渡邉好作社長、本社・中津川市茄子川)が、おせち料理を詰め合わせる紙箱の製造工場を始動しました。同社によれば、おせちのパーツ製造から盛り付け、容器の製造を、同じ会社が行うのは全国初。
同社はPBを中心に、年間約35万セットのおせちを製造。主に木製容器を使用してきましたが、おせち生産増加に伴う木箱工場の製造キャパの問題や国際情勢の悪化による木自体のコストアップ、原料・人件費の高騰による原価率の上昇に対応するため、取引のある紙製品製造会社と連携。指導を仰ぎ、自社の紙箱工場を立ち上げたものです。
おせちを製造する銀の森キャンパス工場の敷地内にある元ゴルフ場クラブハウスを1年間かけ、総床面積1238㎡の紙箱製造工場に全面改装。製造機ラインを特注設計で導入し4月1日、製造を開始しました。
初年度は自社製品おせち用の重箱を中心に約20万段(約5万セット分)を製造する計画で、8人の社員が従事。ベルトコンベアーから流れてくるパーツを順に組み立て、1日3000―3500個製造する計画です。
市岡宏生産部長は、「紙箱にすることで、お客様の要望に合わせたカラーバリエーションを展開できるため、ニーズにより細かく対応でき、製造原価低減にも貢献。実績をつくり、将来的には他社からの容器注文にも応じていきたい」と抱負を語っていました。