子どもも高齢者も障害のある人も気兼ねなく動物たちとのふれあいや乗馬が楽しめる観光牧場をつくりたい―
小西竜司さん(35)、直子さん夫妻=写真上=が夢を託した「小さな牧場『ぽぽらす』」が13日、中津川市蛭川柏ケ根にオープンします。土曜、日曜の午前9時―午後4時営業。入場無料。
設計事務所を経営する小西さんの両親は大の動物好きで、20年ほど前、名古屋市から蛭川に移住し、馬や山羊などを飼育。動物に囲まれて育った小西さんも両親のライフスタイルに憧れ、24歳の時、勤務先を辞めて観光牧場を開くことにしました。
長野県の牧場で3年間研修して動物の飼育法や調馬などを学び、乗馬インストラクターとして勤務。同じ牧場で働いていた直子さんと結婚し、2人で夢を叶えることにしたのです。
準備を進める中、小西さんの脳裏を離れなかったのは、研修中、障害がある子どもの母親が「この子でも馬に乗れますか」と尋ねた時の不安げな表情。「誰でも安心して動物とふれあうことができる牧場をつくろう」と心に決めて候補地を探し2019年、元畜産農家の施設と土地を購入しました。
約3万平方㍍の裏の棚田を牧場にして、2頭の馬や3種類16頭のヤギ、サフォーク、ウサギ、犬、猫、ニワトリなどを放牧し、一部を乗馬練習場に整備。住宅は太い梁を活かして、おしゃれなクラブハウスにリノベーション。カフェを開き、手作りパンやハンドドリップコーヒーを提供できるように準備してきました。
「当面2人だけで営業するため、動物とのふれあいと引馬が中心になりますが、おいおい乗馬レッスンや外乗を始めたい」と小西さん夫妻。「自然の中でのんびりリフレッシュしていただける癒しの場に」と張り切っています。(グーグルマップ「小さな牧場「ぽぽらす」で検索 )