
「ミツバチが生息できる里山=持続可能な自然環境を守ろう」と、恵那農業高校の卒業生や教員らが中心となりNPO法人「さとはち(里・蜂)」を設立。地域住民を巻きこみ、恵那市内の耕作放棄地でミツバチの蜜源・花粉源となるエゴマを栽培。ミツバチの生息しやすい里山環境の保全に努めています。
代表の愛知大学地域政策学部3年安藤美咲さん(20)=長島町、写真右から2人目=は、恵那農業高校時代、「花咲かみつばち倶楽部」に所属。農業に不可欠で、環境のバロメーターでもあるミツバチと農地・自然環境が調和した里山づくりと持続可能な農業を目指して活動し、農業アクション大賞を受賞。卒業後も仲間と共に活動を続け、2020年、NPO法人を設立しました。
現在は、同市長島町の耕作放棄地(65㌃)を借り受け、土質を選ばず、比較的手間がかからないエゴマを栽培。エゴマ油に加工して販売も行うほか学校給食にも採用されています。
さらに安藤さんらは、自然環境の大切さを多くの人に伝えようと、エゴマ栽培のイベントを実施。多い時は30人ほどが参加しています。7月9日には地元住民や近隣の親子連れなど約10人が、種から育て、10㌢ほどに成長した苗を定植。
安藤さんは「次回は実の付きをよくするための摘芯を行い、11月に収穫予定。自然・農業・食の大切さを、楽しみながら実感できる場にしていきたい」と話しています。