世界でも数台しかないと言われる150年以上前の手作りピアノを備えた「ピアノの家」が、中津川市福岡にオープン。12月5日、初の演奏会が開かれます。
主宰するのは、ピアニストのひかるさん。韓国で大学のピアノ科を卒業後、長年、ポピュラー界の花形として活躍。2000年に来日後は、ソロ演奏やコラボライブなどで高い評価を得てきました。
アンティークピアノとの出会いは7年前。南北戦争末期、日本では江戸時代に、米・シカゴで誕生したこのピアノは、長年、ジャズクラブやミュージカルの舞台で活躍。
象牙の鍵盤を通して伝わる重厚で艶のある響きと、コントラバスの音色を奏でる低音域の類なきハーモニーで、多くの音楽ファンを魅了してきました。
知人を介して入手したひかるさんは、このピアノのために、日進市の古民家を改装してピアノサロンを開き、多くの人々にその音色を披露してきました。
そして今春、「大好きな自然に恵まれた」福岡に移住。築60年の古民家にアンティークピアノとオーストリア製グランドピアノを置いて「ピアノの家」を開き、来月5日、初のミニコンサートを開くものです。 今回はコロナ対策もあり、予約ですでに満席ですが、ひかるさんは「これを皮切りに、地元の皆さんにアンティークピアノの魅力を紹介し、楽しんでいただきたい」と張り切っています。