恵那市笠置町「どんぐりファーム」の坂元賢二さん(41)は、名古屋市から移住し、高齢化などで維持できなくなった栗畑の再生に努めています=写真。
大学卒業後10年以上、名古屋市内のスポーツ施設に勤務するも、農業への憧れと、幼いころに食べた「栗きんとん」の味が忘れられず、栗農家への転職を決意。
愛知県立農業大学校で行われる雇用創出農業研修で農業の基礎を学んだ後、JAひがしみの主催の剪定技術講習会や栗のチャレンジ塾に参加。3年前、笠置町に移住し、毛呂窪の栗園(80㌃)を借りて本格的に栗栽培を始めました。
全て樹齢40年以上の老木だったため、根本から切って新しい枝を育てるカットバックと剪定で再生。収穫可能な樹は約100本、初年度の収量は80㌔でしたが、2年目は180㌔に増加。この年、超特選恵那栗部会の審査に合格し、超特選恵那栗として恵那川上屋に全量出荷できるようになりました。
今年は新たに大井町の栗園(80㌃)を借り入れ、規模を拡大。民家が隣接し、近くに園児の遊び場があることから農薬を使わず栽培をしてみたところ、予想以上の出来栄えで、600㌔の収穫を見込んでいます。
さらに今秋、初めて恵那農業高校生のインターンシップを受け入れ、地元で活躍できる人材の育成にも尽力。自身も農業の6次化に取り組み、新時代の就農モデル確立を目指して奮闘中。「将来は指導剪定師の資格を取り、恵那栗を広めたい」と意気込んでいます。
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