恵那市山岡町久保原の林昌寺内に寺喫茶「且坐(さざ)」がオープンしました。
爪切り地蔵で知られる同寺は寛永2(1625年)年創建で、その際建てられた鐘楼門と、鎌倉時代の薬師如来座像が市文化財に指定されている名刹。住職でアーチストとしても活躍する宮地直樹(じきじゅ)さん(52)が、「どなたでも気楽に寺に足を運んでもらうきっかけに」と、修行僧の生活の場だった衆寮を改築して開きました。
「座ってお茶でも飲みなさい」(休む時は集中して休み癒やされなさい)という意味の禅語「且坐喫茶」が店名の由来。
厨房は長女が担当し、こだわりのコーヒー・紅茶や手作りスイーツなどを提供。水の代わりに、禅寺で大切な人をもてなす際に出される「梅湯」砂糖の代わりに金平糖をサービス。ゆっくり滞在してもらえるよう保温用ロウソクコンロに乗った2杯分のコーヒーが1人前で600円。寺院内の好きな場所で飲食することができます。
宮地住職は「『猫になっちゃう喫茶店』がキャッチコピー。悩みや寂しさを抱える方も、そうでない方も、たまにはゆっくり日向ぼっこしませんか」と呼び掛けています。0573(56)2089。午前10時—午後4時営業、火曜定休。