「森林を育てる人・地域を育てる仕組みづくり」を目的に昨年5月、恵那市に発足した「恵那市森林環境教育推進協議会」(通称・えーな木育クラブ)。その活動が幼児環境教育、子育て支援の領域に広がり、新年度からの「恵那の木で作ったファーストスプーンプレゼント」実施に向けた準備が大詰めを迎えています。
同会(小椋正明代表)のメンバーは、林業者や木工家、NPO代表や森林インストラクター、元保育士、教員、アドバイザー、子育て中の保護者等30余人。市が「えなの森林づくり実施計画」に掲げる「市民の力で持続可能な地域循環型の森林づくり」の達成に向けた活動の一環として、「木育」(幼児期から自然と関わる活動)や森遊び、安全講習等を実施。
岩村・武並両こども園では、各3回の木育教育プログラムを実践し、木のブランコ遊びや木のコースター、遊びの基地作り=写真=等を行って大好評。年末の「冬の森遊び」には、予定を大幅に超える参加がありました。
一方、市内で誕生した新生児に、恵那の木で作ったファーストスプーンをプレゼントしようと計画。乳幼児の保護者12人にモニターを依頼し、主任児童委員に子どもを預けて、我が子が初めて使うスプーンを制作してもらいました。
アンケートの結果は大好評でしたが、全て作ると負担が大きいため、代わりにメンバーが制作。4カ月検診で配布する際、木育スタッフや主任児童委員が支援し、希望者に焼きペンで、我が子の名前やワンポイントなどを書いてもらうことにしました。
会員らは、「“木育て・人育て”を通じて恵那の森林を活かし、守って次世代へつないでいきたい」と張り切っています。