スポーツショップ「マルホ」代表で、日本ノルディックウオーク連盟公認指導員の堀博さん(75)=恵那市大井町=は、体調不良で衰えた筋力をストレッチと軽い筋トレで回復。その経験を活かしたウオーキング講座が好評です。
60歳の時、生活習慣病対策で2本のポールを使って歩くノルディックウオーキングを始めた堀さん。その効果を実感し県連副会長として指導・普及に尽力。「ノルディックウオークステーション」に認定されている同店でアドバイスを行い、「健康な高齢者の手本」として活躍してきました。
ところが2年ほど前から脱力感や腰・膝・股関節などの痛みを感じるようになり、その原因が大腸ポリープであることが判明。昨秋、手術を行い順調に回復しましたが、この間、急速に筋肉量が減少。後進のためにも、以前のような歩きができる体に戻りたいと考え、自身の年齢に合った筋トレとストレッチを無理なく、根気強く継続。
現在はほぼ病気前のレベルに回復し、坂本・苗木両公民館の講座で、その経験を生かして指導しています。このうち苗木公民館講座の「健康ウオーキング」は16人(男性5人)が受講=写真。痛めた膝を動かした方がいいと言われ自己流で歩いていたという60代の男性は、「正しい歩き方をすると違いますね」。80代の女性は、「ポールを持つと曲がった腰が伸び、歩くのが楽しくなりました」と笑顔。
堀さんは「高齢になれば様々な問題が出てきますが、年だからと諦めないで。自分に合った運動を継続すれば、必ず結果が表れます。ほぼ毎朝(7時―8時頃)、阿木川公園を歩いているので、気軽に相談してほしい」と呼び掛けています。TEL.090(2579)1935。