
名古屋市中区の会社員・田中克典さん(50)=写真中=夫妻が中津川市福岡の「グリーンヒルズ福岡」に所有する別荘などで私設こども食堂「パンダコーヒー」を運営して5年目。地域住民と協力して一般社団法人を立ち上げ、農福連携にも着手するなど、地域の子どもたちを支える活動を拡大しています。今月は20日(金・祝) 11時から。
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田中さん夫妻が中津川に別荘を購入したのは2021年3月。豊かな自然と温かな人々に惹かれて週末を過ごすようになりましたが、同時に見えてきたのは、人口減少や高齢化といった地方特有の課題。別荘地で遊ぶ子どもたちの姿を見るうちに、「自分たちにできる形で、この子たちの未来を支えられないか」との思いが芽生え、仕事でつながりがあった地元電機メーカーの関係者から助言を受け、行政や社会福祉協議会とも連携し、こども食堂を立ち上げました。
活動において最も重視しているのが「安全」。子どもたちの命を預かる以上、ボランティアだからという甘えは許されないと、食品衛生責任者の資格を取得。ボランティア保険加入のために「パンダコーヒー」という団体名を申請しました。
当初は福岡公民館の軒下を借りて開催していましたが、現在は別荘地内に場所を移し、食材や菓子を配布する「パントリー形式」に移行し毎月開催。同じ区画に別荘を所有する豊田市の自動車メーカーに勤務する・川尻道夫さん(64)=同左=や地元の企業に勤める高橋勝紀さん(62)=同右=なども協力し、昨年、一般社団法人「グリーンヒルズ福岡管理組合」を発足。地域ぐるみで子どもを見守る「循環型プロジェクト」へと発展させていく構想で、地元の高齢者やひきこもりの人などにも参加してもらえるよう、約100平米の畑作にも着手しました。
■20日「春のこども食堂」
今月20日(金・祝)11時からは、中津川市福岡1842-213のパンダコーヒーで、「春のこども食堂」を開催。中学生までの子どもたちにパスタ乾麺などの食料品を配布する予定(なくなり次第終了)で、公式LINE(pandacoffee)での連絡も受け付けています。 「姿が見えなくなるまで手を振ってくれる子どもたちの姿が活動の原動力」と田中さん。「パンダコーヒーを、誰かが誰かを想う気持ちを形にし、地域と子どもたちをつなぐ架け橋にしていきたい」と話しています。
