中津川市の中学生軟式野球チーム「中津第二クラブ」が9月21日―28日、飛騨市で開催された「文部科学大臣杯第16回全日本少年春季軟式野球大会岐阜県大会」で初優勝。“軟式中学野球の春センバツ”と言われる来春の全国大会に出場します。関係者によれば、同市から中学生チームが全国大会に出場するのは35年ぶり。
夏に3年生が引退し、同クラブは現在、市内9校(第一、第二、苗木、坂本、落合、阿木、坂下、加子母、蛭川)の1、2年生27人で活動。
学校区に関わらず所属できるようになって初めてのチーム。牧野安良監督、志津恭広・日比野大輔両コーチと原弘貴トレーナー指導の下、毎週末、王子グラウンドをホームに練習に励んでいます。
しかし、強豪ぞろいの県大会は難関。20年以上とされる同クラブの歴史の中でも優勝経験はなく、ここ2年はベスト4で敗退。昨年の県1年生大会でベスト8に終わった現在の2年生は、「全国大会出場」を新チームの目標に掲げ、『全力、挨拶、感謝』を合言葉に精進してきました。
県大会決勝戦では、昨年の覇者・瑞浪北野球クラブ(瑞浪市)と対戦して大接戦の末、3対2で逆転勝利。32チームの頂点に立ち、来年3月21日―26日、岡山県倉敷市で開催される全国大会への切符を手にしました。
主将で坂下中学2年の林翔太さん(14)は「学校は違っても心を1つにして全員野球ができるよう、チームワークを高めてきました。支えていただいている方々への感謝を忘れず、憧れの大会で最高の試合ができるよう頑張っていきたい」と意気込みを話しました。