
中津川市民病院は、認知症患者が落ち着いて治療を受けられるよう提供している「認知症マフ」の製作ボランティアを募っています。
「認知症マフ」とは、イギリス発祥とされる、認知症患者をケアするための筒状ニット(幅20㌢、長さ30㌢)。内外の飾りに触れたり、握ったりすることで情緒が安定。点滴や注射などから注意がそれ、速やかに治療できることから、近年、日本でも普及しています。
同病院では安全管理のため、やむを得ず行う場合がある身体拘束をゼロにしようと昨年8月導入。感染防止や、患者を支える人々の支援にもなると、使用したマフは進呈。職員やその家族、協力者が製作しています。
皆が温かい心になるよう「ぬくマフ」の愛称で呼び、この取り組みを広めようと製作ボランティアを募集。編み方が書かれた冊子と、必要があれば材料の毛糸を提供しています。「飾りは原則、職員が付けますので、簡単な編み物ができる方ならどなたでも」と大山孝子看護部長。「認知症の方やご家族を地域で支えるきっかけにしたい」と協力を呼び掛けています。問い合せは℡0573(66)1251中津川市民病院看護副部長坂口明子さんへ。