
旧恵那郡蛭川村が“平成の大合併”で中津川市と合併するのを前にした2005年、「郷土の宝をかるたにして伝えよう」と、蛭川小学校と同校PTAが村の協力を得て制作した「蛭川かるた」。以来、毎年、大会を開いてきた同校が7日午前8時50分から、「創立150周年記念 蛭川かるた大会」を開催。地域住民に参加を呼び掛けています。
同校ではかるたづくりに先立ち、有名な「上毛かるた」の研究者を招いて親子学習会を開催。それをもとに、親子で自然や伝統文化・行事・史跡・産業などの題材をさがして読み札をつくり、絵札の原画も児童が作成。かるたは地区の全世帯に配布され、毎年、同校の新入生に支給。ふるさと教育の一環として受け継がれてきました。
150周年を迎えた今年度は、かるたを増刷すると共に、地域のシンボルであるヒトツバタゴの開花時期に合わせ、かるたの題材となった史跡や文化財等を訪ねるウオーキングを実施。地域への理解と郷土愛を深めました。
さらに10年ほど前まで、毎年地区を挙げて「蛭川郷土かるた競技大会」が開かれていたことから、かるた大会を主催する児童会が「今年は地域の方にも参加してもらおう」と企画。6年生有志がポスターを作り、PRに努めています。
会長は「かるたづくりに関わった人や競技会に参加したことがある人、『かるたを知らなかった』という人にも、ぜひ学校に来て、見たり、参加したりしてほしい」と呼び掛けています。