恵那市岩村町飯羽間の地域集会施設、飯峡会館で11日―13日、地元の元中学校教諭、山内和香子さん(当時71)の遺作を紹介するパッチワークキルト作品展「満点人生」が開かれます。同施設リニューアル開館2周年記念事業。山内さんは音楽教諭として活躍していた在職中からパッチワークキルトを手掛け、担任したクラスの生徒全員の似顔絵を縫い取ったタペストリーなど、愛情あふれる作品を制作。退職後は日本手芸普及協会指導員の資格を取得してさらに研鑽し、多くのコンテストで入賞。高く評価されていましたが、69歳の時、病魔に侵され昨年6月に他界しました。
作品展は、仲間の伊藤絹代さん、水野幸恵さんらでつくる同実行委員会が「病床でも針を取り、最期まで布に想いを託し続けた山内さんの作品を多くの方に見てほしい」と企画。
欧州研修で訪れたウイーンや、30曲の童謡の楽譜をモチーフにした壁掛け、白川郷を訪れた際のスケッチを布で表現した作品など約200点と仲間の作品を紹介します。山内さんの夫・克郎さんは「仕事に、家庭に、趣味に、全力投球した妻の人生の一端をご覧いただければ」と話しています。