恵那市大井町の「エージェントアクシス」が、大井小学校の音楽室にウイルスを不活化させるオリジナルの光触媒「アクシス クリーン(AC)」を施工する奉仕作業を行いました。
主に自動車販売業を営む同社の中垣博貴代表(36)は、車内消臭・除菌の目的で、光が当たると化学反応を促進する光触媒を研究。
▽代表的な物質は食品添加物として使用されている酸化チタンで安全なこと▽その溶液を塗布した面に太陽光や蛍光灯・LED等の光が当たるとウイルスや菌などの有機物を分解し続けること▽従来は、施工面に定着させるためのバインダー(接着成分)や、酸化チタンを安定させ性能を補完するためアパタイトなどのコーティング材が配合されていること等が分かりました。
そこで専門家に依頼して、酸化チタンを従来より微粒子化(理論値1~2nm)し安定させることに成功。するとバインダーを加えなくても塗布面によく定着し、格段にウイルス・菌の吸着率がアップ。公的研究機関に検査を依頼したところ「10分間で99.9㌫以上ウイルスを不活化させる(一定条件の下による)」ことが確認され、安全性・コストの両面で進化した「AC」が誕生しました。
同社では昨春から、恵那・中津川両市の学童保育所や学校等をはじめ様々な施設で施工しており、「AC」は恵那市新型コロナウイルス感染症対策支援事業、岐阜県飲食店における飛沫感染防止対策事業費補助金、鹿児島県宿泊施設感染防止支援事業補助金の対象に認定。
1月22日には、学校等での感染拡大を受け、施工予定だった学童保育所に加え、音楽室の施工を無料で実施。壁面や床、机やアクリル板などに、専用機器を使ってAC溶剤を丁寧にスプレーしました=写真。
中垣代表は「第三者機関により、一定条件の下では効果は2年以上持続することが確認されています。少しでも安心につながるよう、家庭用やマスク用も発売したので、ぜひ活用してほしい」と話しています。0573(25)8733