長野県木曽郡上松町の職員らが、関西電力大井ダム(中津川市蛭川)と発電所で「再生可能エネルギー現地研修会」を開きました。
長野県は令和元年度、「気候非常事態宣言」を発出し、「2050年二酸化炭素 排出量実質ゼロ」の目標を設定。その達成に向け、上松町では本年度「2050脱炭素社会化プロジェクト」を立ち上げました。
行政職員らが、関西電力木曽水力センター技術士の森茂雄さんを講師に、現地研修会や講義を通じて、再生可能エネルギー、脱炭素社会に対する理解を深めており、今回は、再生可能エネルギーのうち水力発電所についての研修。計11人が参加し、恵那峡からダムの堰堤を歩いて発電所を訪問。「スケールメリットの時代から、小規模かつ分散化電源に転換する理由を学ぶ」研修の目的や、発電所の電気の流れなどについて説明を受け、建設当時の歴史や電気事業の役割、環境への適合などについて学習。
恵那峡大橋から開閉所まで歩き、木曽川水力開発の歴史から、火力・原子力を経て非化石エネルギー主体に転換しようとしている国内電源構成の変化とその背景、理由などを学びました。
同プロジェクトでは、高度な太陽光発電シミュレーションソフトを使って実践的な設計技術まで学ぶ一方、町民や全ての中学生を対象にした講座の開設も計画しています。