まん延防止等重点措置解除に伴い、中津川市加子母に明治時代から伝わる芝居小屋「明治座」(県重要有形民俗文化財)も、感染防止に留意しながら本格稼働。“名物案内人”・加藤周策さんの名調子が復活し、8月7日には、最年少14歳で“津軽三味線日本一”に輝いた中村滉己さん(名古屋市)の演奏会が無料公開されます。
加藤さんが先代から案内人を引き継いで、5年目。体験を交え、明治座や加子母の素晴らしさを説く人情味あふれる解説がネット上で大人気。
「国宝姫路城や伊勢神宮等々に檜を提供している加子母にありながら、材料はほとんど杉・樅で檜は一本だけ」の理由や、信州で糸引きをして得た給金を寄付した村の娘たちの名前や屋号を染め抜いた「娘引幕」、その中に至学館大学の創立者・内木玉枝の名があることなど建設秘話や謎をユーモアたっぷりに解説。楽屋や奈落も案内してもらうことができ、観光客には、早変わりの浅葱幕落としや、花道で見えを切って床を踏んだりする体験が大人気。
加藤さんは「ネットには載せない、取って置きの情報も紹介しますので、ぜひご来館いただきたい」と呼び掛けています。
●中村滉己さん演奏会
8月7日午後1時30分から、今最も注目される津軽三味線奏者の1人・中村滉己さんの演奏会が開かれます。
民謡一家に育った中村さんは、天才キッズと言われて早くから才能を発揮。2018年青森市で開催された「第12回津軽三味線日本一決定戦」で、史上最年少で優勝(前年、準優勝)。演奏会やマスコミで幅広く活躍しています。問い合わせは0573-79-3669 NPOかしも。