恵那市飯地町南地区に、8カ所の“パワースポット”を巡るウオーキングコースが誕生。監修し、看板を設置した東濃政経文化研究審査会代表の柘植建蔵さん(84)=同町南=は、「先人の思いや、自然のパワーが集約された史跡を訪れて免疫力を高め、コロナ禍を払拭しましょう」と呼び掛けています=写真。
日当たりが良く温暖な丘陵地で水源にも恵まれた同地区には、古くから人が住んでいた痕跡があり縄文土器が出土。大正時代創建とされる南弘法堂があり、その前には、「縄文杉」と伝えられる3本の杉の古木があります。地元の歴史を調査・研究してきた柘植さんは、この弘法堂を起点に巡る約2㌔間の周回コース内に、8つのパワースポットがあることに気づき、マップを作成。3月に開かれた「飯地文化まつり」に展示して話題を集めたことから、「多くの人に活用してもらおう」と、自費で看板を設置したものです。コース内には、廃仏毀釈の爪痕が残る「南神社」、樹齢500年以上とされる「南のカヤ」(市天然記念物)や、享保3年に祭られた地蔵尊が安置され、その際植えられたと言われる享保の紅梅が残る「妙唱殿」など、興味深い史跡が集中。柘植さんは「長年、地域で大切に受け継がれてきたものには、癒しや精気が感じられます。「“3密”と無縁のウオーキングで巡り、心身ともにパワーアップしていただければ」と話しています。