チャコールグレーの神代杉、薄茶色の杉、白い椹、赤い朴など7、8種類の木材で細工したさまざまな組子(くみこ)で描く富士山―
「芸術品」の評価を受ける建具を製作しているのは、恵那市東野、所建具店の所正幸さん(68)。
半世紀以上、建具作り一筋に歩んできた木製建具一級技能士の所さんは、0・1㍉のくるいも許されない組子細工の名人。
書院・飾り障子や欄間などを得意とし、2013年には日本平から望んだ風景を菱組子と筬組子で表現した作品で「第47回全国建具展示会」文部化学大臣賞を受賞。一昨年は、葛飾北斎の富嶽三十六景中「神奈川沖波裏」を木の色と組子の組分けで表現した作品で「第52回全国建具展示会」厚生労働大臣賞を受賞。実用作品部門も合わせると、数えきれないほどの賞を受けています。
年々細工が細かく、完成度が高くなり=写真下、現在制作中の「甲州三坂水面」をテーマにした飾り障子は、2年がかりでやっと25㌫出来上がったところ=写真上。
完成まで、あと3年はかかるということで、所さんは「どこまでいっても満足ということはありませんが、総理大臣賞を取るまでは続けたいですね」と制作に励んでいます。
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