恵那市明智町、三宅畳店の三宅悠介さん(32)が、19日から愛知県国際展示場他で開催される「第31回 技能グランプリ」(中央職業能力開発協会主催)に県代表として出場します。岐阜県から全国大会に出場するのは12年ぶり。
一級技能士の資格を持つ三宅さんは、創業93年目を迎えた老舗畳店の4代目。中津川工業高校卒業後、京都市内の著名畳店で働きながら畳の職業訓練校を卒業。
8年前、家業を継ぐため明智に戻り、多種多様な畳やイグサを取扱って各種相談に応じる“畳コンシェルジェ”として活躍。畳の良さや魅力を伝える一方、図柄が豊富で軽く丈夫な畳縁を使った製品の製造にも注力。明智光秀の家紋をデザインしたオリジナル畳縁を発売するなど、新たな可能性に挑戦しています。
「技能グランプリ」は、技能の向上と振興を目的に毎年開催されているもので、26職種で実施。畳製作では、5時間以内に畳1枚と床の間の畳を手作業で製作し、その出来栄えを競います。
三宅さんは、「県内の後進を育て、畳の素晴らしさを広げることにつながれば」と、仕事の合間を縫って練習に励んでいます。