「けいほううぇぶ」は中津川市[中津川市・福岡町・付知町・加子母・蛭川]・恵那市[恵那市・岩村町・明智町]を中心とした、地域密着情報サイトです。

中津川市・恵那市のピックアップ記事

“100年先の森づくり” 恵那市上矢作町で「いのちの山プロジェクト越沢もみじ計画」に200人参加 広葉樹400本植樹し持続可能な里山に【恵那市上矢作町】

投稿日:2024年5月3日 更新日:

持続可能な里山環境を目指して広葉樹を植林するイベント「いのちの山プロジェクト 越沢もみじ計画」が恵那市上矢作町越沢地区で開催され、幼児から高齢者まで県内外の200人が参加。モミジやコナラ、ホウ、ケヤキなど8種類400本を植樹しました。

同地区には戦後植林された樹齢60―70年のヒノキやスギの森がありますが、崩れやすい急斜面で林道もないため搬出が困難。放置した結果、麓の集落に日が当たらなくなり、住民を悩ませていました。

そこで2019年、地元の安藤林業(同町漆原)社長安藤雅人さん(44)が山主の承諾を得て、自費で伐採。広葉樹を植樹する「いのちの山プロジェクト」を始めました。

しかし、木材は枝虫被害で通常の半値、スギ・ヒノキ以外の植林には補助金が出ないなど苦労の連続。そんな中、安藤さんの想いに賛同して協力する企業が現れ、一昨年からは、子どもも楽しめる植林体験&レクリエーションイベントとして開催。この取り組みが県・市に認められて昨年から補助金が交付され、4年間で延べ5600本を植樹。「日照時間が長くなった」と地域住民に喜ばれています。

当日は午前9時、安藤林業に集合して約30分間、急峻な山道を歩き苗木を植樹。木に名札を付けたり、スエーデントーチでの炊飯やクラフトを楽しんだりして、午後からは丸太切りや伐倒を体験。重機集材での木材搬出を見学し、林業への理解を深めました。

安藤さんは「年度内に2400本を植樹する予定。10年後、紅葉の森が広がることを楽しみに、集落の再生と『100年先の森づくり』を継続していきたい」と意気込みを語っています。

-中津川市・恵那市のピックアップ記事
-, ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

「ムジカ」が15日蛭子座で新春ミュージカル届け!「国境を越えた平和への願い」【中津川市蛭川】

東濃地方で活躍する音楽愛好家グループ「ムジカ」が15日午後2時から、中津川市蛭川 …

「恵奈人による恵那の音楽祭」【恵那市長島町】

古代からの恵那の地の歴史と文化に思いを馳せ、佐藤一斎生誕250周年を記念するコン …

12年前出版の環境絵本、幻冬舎と電子書籍で再出版

 中津川市下野でメダカの学校堂場を開くNPO法人「メダカの学校」(本部・名古屋市 …

9日からにぎわいプラザ 恵和華道文化連盟が「初いけ会」「子どもいけ花体験教室」の作品も【中津川市】

華道9流派でつくる恵和華道文化連盟(鎌田仁美会長)は9日(木)―11日(土)、J …

料亭の味をご家庭で手賀野の懐石料理店「照(しょう)寿(じゅ)庵(あん)」が「中山道の贈りもの 照寿庵女将の厨房より」発売【中津川市手賀野】

中津川市手賀野の懐石料理店「照寿庵」が、地元の逸品食材を使った料亭の味を商品化。 …

中日岐阜サービスセンター