29日、市民と農業者、農業高校生が協力し、恵那駅前通りの恵那市中央公園で「オーガニックマルシェ」を開催。無農薬、無化学肥料で有機栽培された野菜・加工品を中心にスイーツやパン、弁当など約20店舗が出店し、消費者と情報交換しながら販売します。午前10時―午後2時。
主催するのは磯村由希子さん=恵那市長島町=ら、子育て中の母親や祖父母世代の市民、有機農業に取り組む農業者らでつくる「オーガニック東濃」(60人)。昨年、恵那市で行われた食の安全を考える映画の上映会で知り合い、毎月勉強会を重ねてきた仲間。
その1人で栗農家の坂元賢二さん=笠置町=が、恵那農業高校の栗園の剪定などを行っている関係で、有機栽培に取り組む農業科学科の荒尾祐樹教諭に会を紹介。協力してマルシェを開き、食の安全や地産地消の重要性をアピールすることにしたものです。
当日は旬の野菜をはじめ、坂元さんと同校の栗園で収穫した栗を使った栗きんとんや栗ご飯、栗菓子の新作や米粉クッキー、中野方町産小麦粉を使ったキュルティヴァトウール(中津川市阿木)のパンなどを販売。農高生が運営・販売に協力し、マルシェのロゴは2年生で美術部員の所さんがデザインしました。
「出店する農家さんには、種・苗から使用した全ての薬品などを表示してもらい、その理由を説明していただきます」と磯村代表。「消費者が選択し、生産者を支援できる仕組みをつくっていきたい」と意気込みを語っています。