日本の気候風土から生まれ、受け継がれてきた発酵食。その魅力を多くの人に知ってもらいたいと、元恵那市職員の和田友美さん=笠置町=が、麹と発酵食品造りの資格「麹士」(麹でロハス推進委員会認定)を取得。来春の工房オープンを前に、講演や料理教室の活動を始めました。
和田さんは、5年前、体調を崩して1年間休職。健康とその元になる食事の重要性を痛感し、復職後も勉強を重ねてきました。転機は4年前の「体が喜ぶ発酵料理研究家」後藤知子さんとの出会い。「発酵料理で健康を取り戻すことができた」と感じた和田さんは、3年間、後藤さんの下で勉強し、認定講師の資格を取得。学ぶにつれ、発酵の元となり、国菌にも認定されている麹菌のパワーに傾倒。「麹から造り、そのエバンジェリスト(伝道師)として活動したい」という思いが募り、ついに今年3月退職。
福岡市で技術指導を受けて「麹士」の資格を取得。現在は、同市恵那中央出張所「えなえーる」(バロー恵那店2階)でキッチンスタジオの運営に携わる傍ら、自宅で麹を手作り。市民講座や乳幼児学級などで、麹を活用した食品と料理の講師を務めています。
同市は昨年、発酵のまちづくりネットワーク協議会に加盟し、小泉武夫東京農大名誉教授をアドバイザーに迎えて「発酵のまちづくり」を始動。腸内フローラや免疫力アップが関心を集める中、和田さんの講座はすべて定員オーバーとなる大人気。さらに薬膳も勉強中で、「将来は、地域の資源を生かした薬膳発酵食の開発などにも取り組んでいきたい」と夢を膨らませています。
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