4月3日、恵那市上矢作町越沢地区でモミジを植林するイベント「越沢もみじ計画」が開催されます。参加無料、お弁当付き。
市内には伐期を迎えた2万800㌶の人工林がありますが、昨年の伐採実績はわずか6㌶。間伐の遅れから木が脆弱になり、危険な状態になっている山林も少なくありません。
上矢作町越沢地区でも放置された木に太陽光が遮られ、麓の集落では冬場、「日照時間が2時間」ということも。そこで2019年、地元で林業を営む安藤林業の安藤雅人代表(42)=写真=が山主の承諾を得、自費で同地区の人工林を皆伐。モミジなどの広葉樹を植樹する「いのちの山プロジェクト」を始めました。
現地は地盤が弱く林道もない急斜面で、木材は枝虫被害で通常の半値という悪条件。スギ・ヒノキ以外の植林には補助金も出ないため、友人が提供してくれたモミジの実生苗265本を植えましたがシカに食べられ全滅。毎年、200万円の赤字になっていました。
しかし、昨年は地元の石川農園などの支援で900本の苗木を植樹し、ネットでガード。今年はバローホールディングスをはじめ石川農園、Y,svision、福寿の里上矢作、堀養蜂園の協力を得て、子どもも楽しめる植林体験&レクリエーションイベントとして開催。年間計2000本を植樹できることになりました。
当日は午前9時、安藤林業(漆原)に集合して約30分間、山道を歩き、ドローンで運んだ苗木を植樹。木に記念の名札が付けられるほか、スウェーデントーチでの炊飯やクラフト体験などが楽しめ、午後からは伐倒や架線集材での木材搬出などを見学。安藤さんは「10年後、紅葉の森が広がることを楽しみに、『100年先の森づくり』を継続していきたい」と話しています。
申し込みは☎080(2667)6269石川いちご農園へ。午後3時終了予定、雨天中止。