
アニメ『やくならマグカップも(略称『やくも』)』で知られる多治見市のIT企業「プラネット」(内山尚彦社長)が、社員のために無農薬で米や野菜を栽培している中津川市蛭川のプラネットファーム入り口に、同社創立30周年記念の石碑を建立。『やくも』に登場する女子高生キャラクターが刻まれ話題を集めています。
同社は地元を活性化しようと、2012年から美濃焼をテーマにした青春漫画ストーリー『やくも』を制作し、フリーペーパーを発行。
それが23年、日本アニメーションの目に止まってテレビアニメ化されると、翌年、『やくも』の聖地としてアニメファンに訪れてもらおうと、市内に専用の「ミュージアムときしろう」をオープン。定期的にイベントを開き盛況を博しています。
一方、同社は社員に安全・安心な食糧を供給しようと16年、市内に農地を借り受けてプラネットファームを開設し、野菜作りからスタート。19年、蛭川に移転し、米作りも行っています。
石碑(高さ2㍍、幅1㍍)は、特産の蛭川御影を用いて地元の奥田石材が建立。社名、ロゴマークのほか、『やくも』の主人公・豊川姫乃ら4人の主要キャラクターが刻まれています。
プラネットファーム村長の工藤美保さん(54)は、「アニメファンにも、地元の方々にも、当社の取り組みを身近に感じていただければ」と期待を寄せています。