あす2日(日)午前11時―正午、中津川市本町の同市中山道歴史資料館エントランスで、大正時代に製造された手回し蓄音機で戦前・戦後の歌謡曲などを聴く「懐かしの音色鑑賞会」が開かれます。あすは六斎市で入館無料。
西村友孝館長(73)の祖父が昭和10(1935)年、55歳の時に買い求めたもので、公務員の初任給が75円だった当時、120円の高級品。
ラッパ管ではなく、ピアノの反響原理を応用したオーク材のラッパ口を採用し、改良扉を開閉して音量を調節。より明瞭で柔らかな音色を実現した、大正の先端機器です。
西村館長の実家に保管されていたのを、「来館者に楽しんでもらおう」と、昨秋、館内に展示。全職員に操作を覚えてもらい、来館者の希望に応じていつでもレコード盤を回すほか、無料入館デーには鑑賞会を開いています。
SP盤を2枚ほど回せば消耗してしまう貴重品の竹針は、館長自ら「焼き鳥用の竹串を削って」製作。鉄針と聞き比べられるのも魅力で、毎回、参加者が増えています。
「当館が所蔵するレコードは、昭和8(1933)年―28(53)年の歌謡曲等27枚とクラシック15枚。リクエストにお応えします」と西村館長。「お持ちのレコードを持参していただければ、おかけします」と参加を呼び掛けています。
月曜定休、午前9時30分―午後5時開館。Tel.0673(66)6888。