中津川市中津川のパチンコ店「三益球殿中津川店」と地元子野区が、災害発生予測時、同店の駐車場及び店舗二階を、同区の地域緊急避難所として提供する覚書を交わしました。
高校時代、自宅の裏山が崩れ、危うく一命をとりとめた経験がある中嶋光春区長は、令和元年の区長就任時から、防災と区民の安全を第一に活動。
裏山が土砂流出防止保安林に指定され、駐車スペースが狭くて車での避難が困難な同区クラブは避難場所にふさわしくないと考え、国道19号沿いで広い駐車場を備えた同店に着目。
鉄筋、コンクリート造りで、店舗二階の社員寮には厨房、トイレ等も完備していることから、豪雨・台風・地震等が発生した際、区民の避難場所として貸し出してもらえるよう、3年がかりで交渉。経営する大徳興行の協力を得、1月15日に実現したものです。
「お世話になっている子野区の皆さまのお役に立てれば幸い」と同店。中嶋区長は「企業に避難場所を提供していただける例は稀で、感謝に堪えません。企業との防災協力事例として、他地区の参考にしていただければ」と話していました。