中津川市駒場の中央物産中津川工場内に、障がい者と仕事を結ぶ就労継続支援A・B型多機能型事業所「夢中」がオープン。域内では数少ない多機能型で、企業内に開設された事業所は中津川市内初。「利用者は実際に近い環境で自信を付けて前進」、「企業は技術共有先を増やす」と相乗効果を上げています。
障がい者が安心して働ける場を提供したいと考えていた「夢中」の岩澤友洋社長(40)と、SDGsに取り組む中央物産の三尾泰一郎社長(49)の想いが合致。3月、中津川工場内に約100平方㍍のスペースを借り受け、「夢中」の事務所と作業場を開設。ベテラン指導員の下、市内外の利用者が、社員と同じフロア―で、同社で生産される製品のバリ取りや枠はずしなど、軽作業を行っています。
会社と事業所を仲介する化成品事業本部の勝野辰也部長は「技術の供与先に悩んでいたところ。真面目な勤務態度で確かな仕事をしていただき、こちらも助かっています。互いに理解したうえで、就職を希望する方があれば受け入れたい」と歓迎。
開所以来、皆勤を続けているA型利用者の男性(37)は、「中央物産さんで働くことを目標に頑張っています。社員さんと同じ場所で仕事をし、言葉を交わす中で徐々に自信がついてきました」と明るい表情。
岩澤社長は「(中央物産に)『一緒に育てていこう』と応援していただき、ありがたい限り。事業所でも、賃金・工賃のほかに皆勤手当を付け、働き甲斐を感じてもらえるよう努めています。希望に合わせ、無理なく働くことができるよう支援しているので、気軽に相談、見学してほしい」と呼びかけています。?0573(64)8289。QRコードからPR動画がご覧いただけます。