30日、中津川市新町(ルビットタウン向かい側)に、心とカラダの健康を応援する新施設「カフェたからばこ」がオープン。18歳以上のひきこもりの人をスタッフに採用。自立を支援しながら、ヘルシーなメニュー、人に優しいサービスを提供します。
運営するのは、整理収納・心理学講座講師、経営コンサルタントの吉田奈美さん(50)=中津川=と吉田さんが理事長を務める特定非営利活動法人「たからばこ」。
吉田さんは心理カウンセリングを行う中で、ひきこもりの増加と、自立支援の必要性を痛感。ひきこもりの人を雇用し、仕事を教えながら自立に導いた経験から、「働いて対価を得る体験こそ、自己肯定感をはぐくみ社会参加を促す得策」と考えたのです。
しかし、障害者手帳を持たない、ひきこもりの人々の就労支援には公的支援が得られず、自ら事業を立ち上げることに。学校栄養士としての経験を生かし、「仕事や子育てに忙しい女性や子どもたちを、栄養バランスのとれた美味しいメニューと、居心地のいい空間で応援するカフェを」と、一等地の空き家をリノベーション。Wi-Fi環境、個室を備え、「充実したランチ、テイクアウトメニューをリーズナブルに提供する店」を開くことにしました。
「何かのきっかけでひきこもっている人も、働いて『人の役に立つ喜び』を知れば、必ず“人財”になれます。店名には『ここで磨きをかけて社会に飛び出し、輝いてほしい』との願いを込めました」と吉田さん。「ひきこもりのスタッフには、心理学で人との接し方も指導。心やひきこもりの相談ができるカフェにしたい」と話しています。相談(初回無料)、NPOへの寄付はTEL.070(8937)8524へ。