名古屋市の小学生との交流をいつまでも―
中津川市苗木の名古屋市中津川野外教育センターで20年間にわたり延べ約2万人の小学生と交流してきた地元・苗木下並松区の住民らが、友好の象徴ともいえる「わら馬」280体を手作り。名古屋市の全小学校と特別支援学校に贈りました。
1986年、当時の名古屋市長が中津川市出身だった縁で、両市がふれあい協定を締結。下並松区では1990年から「市民レベルの交流を」と住民が同野外教育センターを訪問。2泊3日で研修に訪れる名古屋市内の小学生に、地元の民踊やワラ細工を手ほどきするふれあい講座を通じて親交を温めてきました。
しかし、昨年、今年はコロナ禍で研修が中止。大山文一区長は「長年の交流が途切れることのないよう、子どもたちと一緒に作ってきたわら馬を贈って絆を深めよう」と区民に呼びかけ。ふれあい講座で講師を務めた経験がある人を中心に23人が協力。6月初旬から取り組んできました。
贈呈式では、水谷靖所長が「5月のGW明けから11月まで、特に夏休み期間中は多くの児童が訪れ、地域の方々に見守り、支えられ、文化に触れさせてもらいながら育てていただきました。この伝統が途絶えることのないよう、わら馬がつないでくれると思います」と謝辞。
前区長で、わら馬づくりを取りまとめた後藤晨平さんは「『野外センターでの想い出が懐かしい』と、社会人になってから家族で中津川を訪ねてくれる方もあり、うれしい限り。区民も再開を楽しみにしています」と話していました。