コロナ禍でペットブームが過熱する中、「保護動物に目を向けてほしい」と呼び掛けているのは、中津川市苗木の城山病院に勤務する看護師・渡辺ちえみさん=恵那市長島町。
改正動物愛護法成立に伴い、環境省は犬猫繁殖業者やペットショップに対し、従業員1人あたりの飼育数を、犬は15匹、猫は25匹までと数値規制。6月に施行され、繁殖期(6歳くらいまで)を過ぎた引退犬・猫の殺処分が増加。それを知った渡辺さんは、同級生で、長年動物の保護活動に携わっている中西亜衣さん=安曇野市=と協力し、引退犬などを引き取って飼育しながら、里親を見つける活動をしているのです。
きっかけは昨年、小学生の長男のためにポメラニアンを購入したもののしつけができておらず、噛みついたり、暴れたりした末に骨折してしまったこと。何とかしたいとペット看護士・セラピストの勉強を始め、今年1月に資格を取得。それを機に、動物に適した環境を求め、転居までした中西さんに連絡を取り、一緒に保護活動を始めたのです。
4月から保護した犬は19匹、猫は11匹で、「引き取った動物を洗って清潔にし、愛情を注いでいると、表情までかわいくなります」と渡辺さん。SNS等で呼びかけ、そのうち恵那・中津川両市内で4匹、県外で複数匹の里親が見つかり引き取られました。
その際は、トライアルで様子を見た上で譲渡し、里親は協力金3000円を負担。保護期間中の餌代やゲージ・ガソリン代など、活動資金に宛てられます。
渡辺さんは、「保護動物も同じ命。これからペットを飼いたいとお考えの方は、ぜひ、保護犬・猫も視野に入れていただきたい」と呼び掛けています。問い合わせは050(3553)4193渡辺さん。