
香り高い朴の葉に酢飯を包み、さまざまな具材を彩りよくトッピングした”山の御馳走”朴葉寿司。恵那市の市民グループ『恵那の朴葉寿司プロジェクト』(杉本桂子代表)は、郷土食にとどまらない朴葉寿司の魅力と可能性に着目。5月22日に開催する”イチ推し” 朴葉寿司販売イベントを前に、24日、恵那中央出張所「えなえーる」からPR動画を配信します。
恵那市と岐阜市で飲食店を営む寿司(すし)幸(こう)・女将の杉本代表は、「季節限定の特別感や開ける時の期待感、皆で作る連帯感」などがある朴葉寿司に特別の思いを寄せてきましたが、自社が提供する「ふるさと納税返礼品」としての人気の高さから、産業・観光振興につながる可能性を実感。
昨年5月、食育や食文化継承、農業振興などの観点から朴葉寿司に注目していた仲間とプロジェクトを立ち上げて活動の方向性を探り=写真上、実際に調理するなどしてきました。
殺菌性がある朴の葉で包んだ野趣あふれる寿司は地域や家庭で大切に受け継がれ、初夏の恵那に魅力を加える地産グルメとしても逸材。しかし近年、食べた経験がない子どもも見られることから、他地域への発信と同時に次世代に伝える事業も重視。「聞き書き本の制作」「従来にない具材を乗せた”進化形朴葉寿司”の提案」などに取り組むこととし、「恵那まちなか市」が開かれる5月22日、恵那ショッピングセンター(バロー恵那店)で同プロジェクトの”イチ推し” 朴葉寿司販売イベントを開催。会場で朴の木や葉を使ったワークショップを行う予定で、自慢の朴葉寿司を販売してもらうよう、市内の飲食店や生産グループに参加を呼び掛けています。
▽24日「えなえーる」の1周年記念に合わせ
24日は「えなえーる」の1周年記念イベントに合わせ、YouTubeで朴葉寿司やプロジェクトの紹介、販売イベントのPRをライブ配信。杉本代表は「脱プラスチックでSDGsにもかなった朴葉寿司で、縦横の人のつながりを紡いでいきたい」と意欲を燃やしています。