10月末、恵那市で開催される「第29回全国山城サミット恵那大会」に向け、同市造園緑化協会(西尾綱由代表)会員と特定非営利活動法人ふれあいの家(西尾努理事長)の利用者が、ボランティアで岩村城跡(岩村町)内にある八幡神社周辺の環境整備を行っています。
同神社は岩村の始祖・加藤景廉が祭られる中世の城主・遠山氏の氏神で、「いわむら秋祭り」に渡御行列行われることで有名。歴史ある神社ですが、現在は氏子がなく、10年以上、手つかずになっていました。
そこで同協会の田中訓前会長が呼びかけ、えな・ふれあいの家(就労継続支援B型・就労移行支援事業所)と協力。ボランティアで神社周辺(約2000平方㍍)の環境を整備することにし、昨年度市と協定を締結したものです。
2回目の4月13日には、11人が午前9時から5時間半にわたって作業。ダンプカーや重機、チェーンソーを使って3㍍以上に生い茂った草木を伐採、処理。木の根や目地に生えた草が石垣を崩さないよう、草刈り機と人手を駆使して見違えるように整備しました。
西尾代表は「今後も定期的に作業をして、標高日本一、『日本三大山城』の一つに数えられる岩村城跡保護の一端を担っていきたい」と話していました。