岩村藩(恵那市岩村町)出身の女子教育の先覚者、下田歌子(1854年―1936年10)が作詞した恵那・中津川・瑞浪市内の7校の校歌の歌詞と楽譜などを集めた冊子(A4判、36㌻)が完成。あす7日から、動画投稿サイトYouTubeで、校歌を披露するオンライン発表会と記念講演が公開されます。
元岩村町教育長で下田歌子が創設した実践女子大学内の下田歌子記念女性総合研究所客員研究員の鈴木隆一さん(80)=岩村町=が、同研究所の事業の一環として実施。地元の音楽家、染織研究家の田口修さん(58)の協力を得て、1年がかりでまとめました=写真。
収録されているのは、岩邑尋常高等小学校、大成国民学校、岐阜県恵南実科女学校、阿木尋常高等小学校、久須見尋常高等小学校、加子母国民学校、陶尋常高等小学校の校歌。
大阪音楽大学初代学長で「七夕」などを作曲した永井幸次が作曲した旧岩村高校の前身・恵南実科女学校の校歌は、同大の協力を得て、楽譜を収録。久須見尋常高等小学校は残っていたテープから、陶尋常高等小学校の校歌は、覚えていた人の歌から楽譜を起こしました。
本来は、1月にお披露目の会を開く予定でしたが、緊急事態宣言で延期しオンラインに変更。岩邑(恵那市)・恵那北(同)阿木・(中津川市)・加子母(同)の各小学校児童に各学校の校歌を合唱してもらい、その他の2校は、恵南地区の合唱団「恵南サンコーラス」に歌ってもらいました。
さらに1月31日、実践女子大同研究所専任研究員の久保貴子教授が「下田歌子と音楽」をテーマに行った記念講演を、サテライト会場の恵那南高校で関係者が聴講。その録画も同時配信します。