環境整備事業会社「ケイナンクリーン」(近江則明社長、本社・恵那市岩村町)が医療機器の販売を開始。新型コロナウイルス抗体検査キットの普及で注目を集めています。
高度管理医療機器等販売業者の認可を得た4月から販売を始め、主力は世界シェア第1位のゾールメディカル社(米)のAED。心臓マッサージのペース・圧力を機械が指示して蘇生率が格段にアップしたことや、通常2,3年で取り換える付属品も5年間メンテナンスフリーなのが売りで徐々に需要が拡大していますが、コロナ禍で脚光を浴びているのが抗体検査キット。
同社は自治体の許認可を受けて生活環境業務を行い、各家庭を訪問する機会も多いため、全社員にPCR検査を受けさせようと保健所に問い合わせたところ、無症状では受けられず、病院では1人4万円ほどの費用がかかると言われ断念。代わりに、高性能キットでは感染初期から判定でき、過去の感染歴が把握できるとして、海外では一般的診断でも活用されている抗体検査に着目。国内では未承認ながら、自分で簡単にできて10分ほどで結果が分かり、3000円程度の負担で済むことから導入。さまざまなメーカーの製品を近江社長自身が検証してベストと思われるキットを選び、6月から毎月1回、全社員に受けさせているのです。
さらに8月からは、同社が実費で提供し、近江社長が副理事長を務める県環境整備事業協同組合に加盟する全企業の社員、1500人が毎月抗体検査を実施。希望する一般企業にも販売しています。
近江社長は「検査には一長一短ありますが、できることで感染を防止し、クラスターの発生を防ぐことが企業の責務では」と話しています。問い合わせは0573(43)4122