古民家を活用した農泊を核に地域活性化を図ろうと発足した恵那市明智町の同町門野地域農泊推進協議会(佐々木亀久雄会長)が、地元の生産者、飲食店と協力し ”プチうなぎ”の異名を持つ名産品!?・ドジョウの新商品を開発。同協議会が開設した同町杉野門野地域の農家民宿「しらたか」で、試食会を開きました。
同協議会は昨年、地域の住民有志と町内のNPO、大正村浪漫亭などで発足。手始めに、地域内にある築約100年の古民家を譲り受けて改築。農業体験もできる宿泊施設を完成させました。しかし、コロナ禍で大々的なオープンイベントは自粛。「まずは地元の産品を使った名物料理をつくろう」と、明智町どじょう研究会(三宅正吾会長)に協力を依頼したものです。
ドジョウは「ウナギ1匹、ドジョウ1匹」と言われるほど栄養が高い、ヘルシーなスタミナ食。会では、30年ほど前から休耕田を活用して養殖し、年間約100㌔を出荷。4-10月のシーズン中、生ドジョウを飲食店に卸したり、唐揚げにしてイベントで販売したりして好評を得ています。
今回は町内で季節料理「ほたる」を営み、通年、ドジョウの唐揚げを提供している佐々木規文さん(45)に新メニューの開発を依頼。から揚げにしたドジョウをかき揚げにして土田金(明智町)製のうどんに乗せた「どじょうのかき揚げうどん」と、ドジョウ版「かば焼き丼」を、約40人の参加者に振る舞いました。
かき揚げうどんは「ボリューム満点で香ばしく、骨までバリバリ食べられる」と好評で、「ほたる」でし、PRしていく予定。かば焼き丼は「ドジョウがもう少し大きいと食べごたえがある」などの感想が寄せられました。
佐々木会長は「地域の高齢化で、今後空き家が増えることが予想され、活用のモデルケースとして農泊施設をつくりました。コロナ禍終息後は、ここから地域の魅力を発信し、移住や交流人口増加につなげたい」としています。