
中津川市千旦林の河尻信利さん(77)は、地域の祭りを盛り上げようと煙火師(花火師・火薬類取扱保安責任者)の資格を取得して四半世紀。手づくりの仕掛け花火で住民を楽しませ、来年の元旦には坂本諏訪神社で、人々の幸せを願う花火を打ち上げます。
河尻さんは岡崎市の煙火店で修業して2001年、打揚資格を取得。打ち上げ花火はもちろん、自動車部品加工業の腕を生かして金枠を作り、速火線に500発以上の小型花火を取り付けて、人気キャラクターの仕掛け花火を披露。祭りの呼び物となる大人気で、坂本盆踊りの会会長時代には、リニアの花火で観客を沸かせました=写真。
元日の午前0時過ぎ、諏訪獅子奉納に続いて打ち上げる花火は、氏子総代を務める坂本諏訪神社の荻野正道宮司との縁で実現。「保安距離の制限で大きな玉は揚げられませんが、360発の花火に『皆さんの365日無病息災』の願いを込めて打ち上げます」と河尻さん。新年の大空に、地域への温かな思いが花開きます。
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