44年ぶりのオリンピック出場でバスケットボール人気が高まる中、中津川工業高校バスケットボール部を2度の全国大会出場に導いた“バスケ指導のレジェンド”田口浩三さん(67)=JBA公認B級コーチ、恵那市大井町=が開いた「KOZOバスケットボールスクール」が注目を集めています。小学3―6年生が対象で、「人と比べない」「来るのも休むのも自由」「勉強も頑張る」の3つが原則。50人近い子どもたちが、学校の枠を越えて研さんし合い成長しています。
中津川工高バスケットボール部OBの田口さんは1992年、建設工学科の教諭として母校に赴任。以来32年間、バスケットボール部の顧問兼監督を務め、それまで無冠だった同部をウインターカップ(2002年)、インターハイ(2009年)出場に導きました。
現在も同校講師で顧問を務めていますが、監督は教え子の教諭に任せてサポート。その分、地元のバスケットボールの底辺を広げレベルアップを図ろうと、一昨年、“ゴールデンエイジ”と言われるU12の育成に着手。4月から、毎週木曜夜に同市まきがね公園体育館でスクールを開いています。
恵那市の生涯学習活動団体に認定され施設使用料が免除されるため、参加費は無料。「勝つことではなく、昨日の自分を超えること」を目的として敢えてチームは作らず、市内全域と周辺のミニバスケットボールクラブから希望者が参加。
「動きやすい身体づくり」をベースにトレーニング・食育から始め、基本スキルを徹底指導。「『できるようになれば楽しくなる』のは、スポーツも勉強も同じ」と諭され、「何にでも一生懸命取り組むこと」の大切さを学んだ子どもたちはぐんぐん成長。リーダーとして各チームをけん引しています。
「何より好きなバスケットボールで地域に恩返しができれば」と田口さん。
問い合わせは TEL 090(8470)3190。