
大正末から昭和にかけて活躍した地方鉄道・坂川鉄道について学ぶ2回連続講座「坂川鉄道株式会社 坂下を走ったもう一つの鉄道『新発見資料から分かったこと』」が、①10月26日(日)②11月9日(日)の13時30分―15時30分、中津川市坂下公民館で開かれます。参加無料、申し込みは2日前までに同公民館(TEL.0573(75)3115)へ。
坂川鉄道は1926(大正15)年、新坂下駅(坂下)―丸野駅(川上)間の10.5キロで開業。川上、田立の御料林から木材を搬出する目的で整備され、一般貨物と旅客営業も行われて、地域の暮らしを支えました。戦後は営林署の森林鉄道の一部として、昭和30年代まで活躍しました。
この坂川鉄道に関する膨大な数の写真や資料(通称『竹内文書』)が、昨年3月、同鉄道の役員を務めた故竹内宗一さんの旧宅から発見。資料は坂下地区郷土文化財保存会に寄贈され、地区の文化祭等で写真が紹介されると、大きな反響を呼びました。
今回の講座は坂下公民館が「古のさかした探求講座」の一環として企画。元中津川工業高校教諭で中部産業遺産研究会会員の田口憲一さんが講師を務め、同鉄道の歴史を分かりやすく解説。
田口さんが同研究会に提出した『竹内文書』の調査報告書は、会誌「産業遺産研究」に掲載。講座は坂下の近代史をひも解く貴重な機会となります。