
外国にルーツを持つ子どもたちに日本語や学習の支援を行っている中津川市のボランティア団体「多文化共生ねっと・なかつがわ(たぶねっと)」が16日(土)10時ー13時、同市中央公民館(本町)で「インドネシア料理をつくって食べる会」を開きます。活動に関心を持ってもらい、参加する子どもたちやボランティアの裾野を広げるのが狙い。だれでも参加することができます。
参加費は大人500円、中学生以下無料、先着20人。申し込み、問い合わせは6日までにTEL.090-3523-3274 三好亜矢子代表へ。
県多文化共生推進員を務める三好代表=中津川市=は2022年度、日本語指導アシスタントとして市内の小学校に勤務。市内の小中学校では40人ほどの外国籍の子どもたちが学んでいますが、支援を受けているのは半数ほど。「教科書が理解できない」「相談できる大人がいない」といった課題を抱えていることが分かり、継続的な支援の必要を痛感。役員で恵那特別支援学校教諭の小林政俊さん(40)らと協力し、「みんなの教室」を立ち上げました。
教室は毎週土曜日の13時ー15時、同市中央公民館または「ひと・まちテラス」で開かれ、参加費無料。受講生は園児から中学生まで幅広く、国籍もさまざま。日本語や学科の学習支援だけでなく、日本の伝統・文化に触れる機会にも積極的に参加。それぞれの母語や母国の文化も尊重し、市教育委とも連携して支援してきました。小中学校の元教員や学生などがボランティアで指導にあたり、福岡中学校3年の原桜介さん(15)もその一人。インドネシア出身のユスフさん(50)、イエシさん(50)夫妻は毎回参加しており、16日はイエシさんが“先生”。三好代表は、「家族に伴い日本で生活する子どもたちが、安心して生活できる環境を保障することの重要性にご理解を」と参加を呼び掛けています。