建物に囲まれている、重機が使えない等々、困難な樹木の伐採を、ツリークライミングの技術と巧みなロープワークで成し遂げる「空師・樹木特殊伐採工」の田口恵将さん(37)=中津川市落合。 「大好きだった」祖父が林業で、物心ついた頃から、山仕事の道具を手入れする姿を見て成長。市内の企業で事務職として働いていましたが、31歳の秋、心機一転、林業・支障木伐採・林業従事者の育成などを行う市内の事業体に転職。6年間働き、さまざまな条件での樹木伐採を経験しました。
クレーンが入れない場所では、上部の伐採部分をロープワークで降ろしながら伐り進め、周囲の建造物や樹木を傷めることなく伐採。「目で見、手で触り、足で確かめながら」木に登り、繊細な作業に対応できる知識と技術を身に付けました。当時は、線路や道路際の障害木伐採が中心でしたが、「技術をより人の生活に近いところで生かせないか」と、昨秋独立。「恵 Tree Service」を設立し、「大きく成長し倒木が心配なので伐りたい」、「屋根の上に張り出した枝が危険なので何とかしたい」等々の注文に、確実かつ丁寧に応えてきました。 「危険や責任を伴う仕事ですが、お客様の『長年気になっていたのでほっとした』『安全を守りながら、大切な木が残せてうれしい』といった声が励み」と田口さん。「樹木伐採、枝落とし、危険木処理など、無理だと諦めていた案件も、気軽にご相談ください」と呼び掛けています。090(5856)8569。